そもそも、なんでタバコなんか吸うようになってしまったのだろう。思い返せば、きっかけはまさに若気の至り。もしあなたに喫煙経験があるとしたら、先輩のマネしてみたり、ちょっと悪ぶってみたり、大人に近づきたくて背伸びしてみたり。そういうことじゃなかっただろうか。
最初は大して美味しくも感じなかったタバコが、習慣化していくうちに生活の一部になってしまう。ケースやライターなんかに凝り始めると、タバコがファッションの一部にもなってしまう。なんか、タバコ吸ってる自分がカッコいいようなアホな錯覚に陥る。
映画やドラマに出てくる女優さんなんかがカッコよくタバコをふかしていると、そうよねそうよね、やっぱタバコは素敵よね、煙は美味しいのよね…と彼女たちと自分を同化したくなる。しかし実際は、彼女たちだからタバコもカッコよく見えるのであって、フツーの女が吸ったって別にカッコよくはないのである。残念ながら…。
そしてもっとディープに踏み込んでいくと、人間には「口唇欲」というものがある。「口寂しい」状態がそれであるが、赤ちゃんのとき、授乳期に愛情が満たされないと、この口唇欲が強くなるという説もある。
これは個人差があると思うが、口寂しさを満たすためにタバコを吸い始めて、結局はニコチン中毒になってやめられなくなってしまう。このパターンも、非常に多いと思う。
カッコつけたい。ちょっとした寂しさを埋めたい。そんなささいなきっかけで、人はタバコを吸い始めてしまうのだ。