話を自分のことに戻そう。私の場合、禁煙グッズや、一般的な禁煙ノウハウだけでは、どうやら無理だ。無理矢理タバコを目の前から消去したりしても、どうせ私はパジャマのまま、すっぴんでコンビニに走るファイトのあるヤツである。
一連の失敗パターンを通して、タバコがやめられない一番の原因は、自分の精神的な脆さが原因なんじゃないだろうか…と、私はやっとこ気づき始めた。
そういえば病院で「禁煙外来」を設けているところも増えてきたが、精神科に禁煙外来が併設されていることも珍しくない。要するに、タバコをやめられない=精神的に病んでいる、と捉えて良いということだ。
最終的にはみんなニコチン中毒…つまり「肉体的依存」に陥るわけだが、最初は「精神的依存」から始まったはず。そもそも何かから目を逸らしたくて、イキがりたくてタバコを吸い始めたのが若い頃の自分の過ちである。
「精神的依存」。ここをクリアしなければ、本当にやめることは出来ない気がする。禁煙失敗ヒストリーを意欲的に更新してきた私。じつはこれでも、学生時代は心理学を学んでいたのだ。行き詰った私は、深呼吸して自分を客観視してみた。
エキセントリックDr、甘いもの、ハーブetc…、心の弱い私は、タバコという依存対象を、他のものに次々と乗り換えていただけ。アディクト・ホッピングというやつ。だから、どれも続かない。これでは、タバコをやめられるはずもない。
そもそも依存心の強い人間というのは、自分や他の誰かのことを本当に大切にする、ということが苦手である。人に対する信頼感が薄いのだ。しかし、そんな人間性がコロッと変われば誰も苦労はしない。世の中にカウンセラーだって不要である。
むしろ禁煙を成功させることで、本当に自分を大切に出来る人になりたい。私はそう強く思ったのだった。